出穂しました!

今月初め頃から、稲が出穂(しゅっすい)を始めました。最後に田植えをした田んぼでも無事出穂し、穂が揃ってきました。
穂というと、やはり黄金色に垂れたイメージが強いですが、出始めはこんなにも青く、凛々しく、空に向かってまっすぐ伸びていくのです。

高畠では今年、空梅雨だったかと思えば、梅雨明け発表後から雨続き。日照不足の影響もあり、米の生育は例年より一週間ほど遅れています。
それでも、しっかり根を張り、茎を増やし、穂を出して…。成長する稲には、本当に、たくましさを感じます。

まだ青い穂先から、小さな白いものがいくつも出ているのが分かりますか?
(画像では黄色く見えますが、実際はもう少し白っぽいです)

これは、稲の花です。

8月のほんの一時期しか見られない、貴重な美しい姿です。

花といっても花びらはなく、この白いおしべが飛び出す状態のことをいいます。
ひとつひとつの籾から出たおしべの花粉が、籾の中にあるめしべと自家受粉し、一ヶ月ほどかけて、籾が米粒の大きさへと成長していきます。

この時期の天候は、その後の生育に非常に影響し、収量にもかかわってきます。
もし、雨や低温など天候不順だと、光合成がうまく行なわれずに生育がさらに遅れたり、病気や害虫の発生するリスクが高くなり、
収量減や品質低下も心配されるのですが、

今、まさにその状況なのです。
連日雨が降り、お日様は分厚い雲の中。
8月なのに涼しい日が続いています。

こんなとき、農薬を撒けば、生育を促進させたり、病害虫を防ぐことができるのかもしれません。

しかし、たかはた共生プロジェクト生産者の田んぼは、40年以上、こだわりの土づくりをしてきた田んぼ。有機農業運動の原点です。
薬には頼らず、自然の力を信じて、秋の実りを待ちます。

今のところ、病害虫等の被害は見受けられませんが、稲刈りは例年より若干遅れる見込みです。
ということは、新米にありつけるのも少し先でしょうか。

おいしい新米が食べられることを楽しみに、今はただ、天気の回復を願います。

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